毎日の仕事は、なぜ楽しくないのか?

多くの人が毎日の仕事に対して不満を感じたり、楽しさを見いだせないことがあります。

その原因は仕事自体の楽しさではなく、自分自身の考え方にあるかもしれません。

自分の考え方がどのように仕事の楽しさに影響を与えるのか、心理学的な理論を交えて探ってみましょう。

自分の考え方が仕事をつまらなくする理由

仕事が楽しくないと感じる主な理由の一つは、ネガティブな考え方や固定観念です。

ここでは、認知行動療法の理論を用いて説明します。

完璧主義

認知行動療法によれば、完璧主義は「全か無か思考(All-or-Nothing Thinking)」の一例です。

常に完璧を求めるあまり、小さな失敗やミスに過剰に反応し、ストレスを感じやすくなります。

探せば、どんなことにだって、小さな失敗やミスはあります。「少しくらいのミスは、しょうがない」と割り切ってしまいましょう。

結果主義

これもまた、認知行動療法で言う「ラベリング(Labeling)」に該当します。

結果ばかりに目を向け、プロセスを楽しむことができなくなります。

やっている途中、自分自身の成長を感じながら仕事をしていけば、少し、楽しくなって来ませんかね?

他者比較

他人と自分を比較し、自分の成果を過小評価することは、「自己評価の歪み(Distorted Self-Evaluation)」の一例で、

自己肯定感が下がります。

他人から見ると、あなたのことを「すごい!」と思ってくれていることはよくあります。

あなた自身が作り出した成果は、実はすごいものなんです。

考え方を変えるためのステップ

仕事を楽しむためには、まず自分の考え方を見直すことが重要です。以下のステップを参考にしてみてください。

自分は自分のことをどう思っているのかを認識する

認知行動療法では、「認知再構成法(Cognitive Restructuring)」を用いて、自分がどのような考え方をしているのかを認識し、チャレンジすることから始めます。

日記をつけてみたりして、自分は自分のことをどう思っているのかを認識してみましょう。

ポジティブな思考を育てる

ネガティブな考えが浮かんだ時には、その考えをポジティブに変換する練習をしましょう。

例えば、「今日はミスをしてしまった」ではなく、「ミスから学ぶことができた」と考えるようにします。

これは「リフレーミング(Reframing)」と呼ばれる技法です。

プロセスを楽しむ

結果だけでなく、仕事のプロセスそのものに楽しみを見出すように心がけましょう。

新しいスキルを学んだり、同僚との協力を楽しむことが大切です。

やる前は楽しくなかったことも、やってみたら楽しくなってきた、なんてこともよくありますよ。

目標を設定してみる

現実的で達成可能な目標を設定し、達成した時には自分を褒めることも忘れないようにしましょう。

目標設定理論では、具体的でチャレンジングな目標を持つことで、モチベーションが向上することがわかっています。

ハードルは低くてもいいので、まずは、達成感を味わってみましょう!

まとめ

毎日の仕事が楽しくない原因は、仕事自体だけでなく自分の考え方にも左右されるものです。

認知行動療法やリフレーミング、目標設定理論などの心理学的なアプローチを用いて考え方を変えることで、仕事を楽しむことができるようになりますよ。

自己認識を深め、ポジティブな思考を育て、プロセスを楽しむことを心がけましょう。少しの変化が大きな違いが生まれます。

仕事の楽しさを見つけるために、今日からできることを始めてみましょう!!