自分に合った職業を見つけるにはどうすればいい？

自分に合った職業を見つける際には、ジョン・L・ホランドが提唱した「ホランドの六角形モデル」を活用することができます。

ジョン・L・ホランドは、「個人の職業興味」と「職業環境」のタイプを６つのタイプに分類し、

「ホランドの六角形モデル」を提唱しました。

このページでは、ホランドの六角形モデルをベースに、自分に合った職業を見つけていく方法を記載しています。

職業的興味に近い環境で働くとしあわせに生きていける！

ホランドの六角形モデルは、個人の職業興味を６つの型に分類し、その型に対応する６種類の職業環境があると仮定しています。

人は、だいたい６つのパーソナリティタイプに分けられ、

それぞれのタイプに合った環境で働けば、「しあわせに生きていけるよ！」ということですね。

６つの職業興味・パーソナリティタイプ

１、現実的タイプ（Realisctic）

　・物、道具、機械などを扱うことを好む。

　・明確で秩序的、組織的な操作を伴う活動を好む。

　・手先が器用。組み立てや修理に関わる職業を好む。

　・手作業、機械作業、農作業、技術関係の仕事に向いていて、実践的なキャリアを積む

２、研究的タイプ（Investigative）

　・数学、物理、生物学に興味関心がある。

　・好奇心が強く、自立的、独立志向が強い。

　・事象の観察、言語的記述、研究などの活動を好む。

　・物事を分析し、自分の意見を明確に持ち、表明する。

　・科学や医学などの分野の職業を好む。

３、芸術的タイプ（Artistic）

　・創造的で慣習に捉われない、繊細で感受性が強い、独創的で発想が豊かで自由。

　・創造的な才能を活かせる職業を好む。

　・言語、音楽、美術、演劇などに関係する能力を持っている。

４、社会的タイプ（Social）

　・社会的活動に熱心。

　・対人関係を大切にする。人の教育、援助、伝えることなどに関する活動を好む。

　・コミュニケーション能力に優れている。

　・教育関係、カウンセリング、看護、保育の仕事を好む。

５、企業的タイプ（Enterprising）

　・人を導く、組織目標を達成したり、経済的利益を目的とした活動を好む。

　・リーダーシップ、説得力など、人と仕事をする際に必要とされるスキルに関心がある。

　・人の管理、物の販売、営業などに関連する仕事を好む。

　・外交的、精力的で目標に向けて野心的に活動する。

６、慣習（習慣）的タイプ（Conventional）

　・情報を具体的、秩序的、体系的にまとめたり、整理したりする活動を好む。

　・データ処理や管理、ファイリングなどを行う仕事を好む。

　・責任感があり、緻密で、信頼できるタイプ。

これらのパーソナリティタイプは、以下のような図でも表されます。（RIASEC：リアセックの図）

６つの環境タイプ

６つの環境タイプに対して、環境も大きく６つに分けられます。自分がどのパーソナリティタイプなのかを、

まずは調べてみて、それに合う職業環境って、どんななんだろうって、調べるのが良さそうですね。

１、現実的環境

　・機械、道具、物体、動物などを具体的な指示に従って、組織的に操作することが多い環境

２、研究的環境

　・物理、生物、文化を観察し、創造的な研究を行うことが多い環境

３、芸術的環境

　・非組織的な活動や芸術的な創作物を創る能力が求められる環境

４、社会的環境

　・訓練、発達支援、治療、啓蒙、広報など他人へ働きかけをすることが多い環境

５、企業的環境

　・設定した組織目標を達せさせるような活動を行う環境

６、慣習的環境

　・資料整理、事務処理、機器の操作など、計画的、順序だった仕事を期待される環境

実際に、自分の職業興味や自分に合った環境を調べるには？

「ホランドの六角形モデル」は、いろいろな検査で使用されています。

有名なところでは、厚生労働省のjobtag（職業情報提供サイト）の中の職業興味検査でも使用されていますので、

誰でも無料で利用することができますよ。

このサイト内の職業興味検査では、いくつかの設問に対して、当てはまるのか当てはまらないのかを答えていき、

最終的に、どのような職業に興味を持っているのかを導くことができます！

もし、自分自身がどのような職業に向いているのかわからない場合は、試しにどうぞ！